クリスマスが近いですね。曲の中間で、
「僕にも心が充実する時はあるよ
精神が病んでいる人たちとクリスマスカードを作っている時かな」
なんて、シニカルなフレーズが入っているThe Smithsの名曲「Frankly, Mr. Shankly」でも貼ってみます。
しかし、参っている時に聴く『Queen Is Dead』は何にも増して良い。
スミスが80年代の鬱屈したイギリスで受けたのも納得できます。

Prefab Sproutの『Andromeda Heights』。
今回2009リマスター盤を格安で入手することができました。
夜、1時頃布団に潜り、小さい音でコレを聴く瞬間がとても幸せです。
昼間聴いてもダメなんです。夜、それも星がよく見える澄んだ夜空を眺めながら。
以前、訳詞を載せた表題曲の美しさは、もう言葉にならない程。
パディ・マクアルーンは本当に天才(って言葉はあまり使いたくないけど)。
ポールに匹敵する才能の持ち主だと思っています。
リマスターでなくてもブックオフで¥280で買えると思うので、見かけたら手に取ってもらいたい一枚です。
彼らの1stはまさにエヴァーグリーンな大名盤なのであります。

1曲目から爽やかな風を感じる清々しいアルバムです。
「Reach」、なんて良い曲なんでしょう。
邦題は「青春はいちどだけ」。もう担当者、泣かせにかかってますね(笑)。
シャウトするマイケル・ヘッドは、ロディ・フレイム、パディ・マクアルーンと並び、大好きなアーティスト。
ジャケットこそイカついものの、中身は優しく暖かい世界観に溢れています。
しかし、旧規格盤よりも音は確実に良くなってますね。
本当に最近の廉価盤は侮れない。ありがたい限りです。
昨日は洋楽の再発コーナーに足を運んで、色々と収穫があったので順に挙げていきます。
まずは、オレンジ・ジュース、ペイル・ファウンテンズと並ぶ「UKネオアコの雄」アズテック・カメラの大名盤『ハイ・ランド、ハード・レイン』がSHM-CDにてリイシューされていたので確保。
リマスターは2007年のモノなんですけど、音圧が旧規格に比べグンと上がっていて、素晴らしいです。

この時期にピッタリの爽やかな傑作です。
「Oblivious」からもうロディ・フレイム節全開。
The Clashのジョー・ストラマーが歌詞に登場する「Walk Out To Winter」は大名曲です!
この5,6年後に出てくるフリッパーズ・ギターやらピチカート・ファイブに相当影響与えてます。
月並みな表現ながら捨て曲ナシ、全てが聴いていて涼しさを感じる清涼感たっぷりな名盤。
店内でネオアコのCDを物色していると、ペイル・ファウンテンズのリマスター廉価盤も発見。
いずれ記事にします。
このアズテックのCDは¥1,400くらいだったかな(税込)廉価で名盤が手軽に聴ける良い時代です。

スミスの1st。
アルバムで一番好きなのは、やっぱり「Still Ill」。
歌詞がひねくれていて素晴らしい。
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Does the body rule the mind
Or does the mind rule the body ?
I don´t know....
体が心を動かしているのか、
それとも心が体を動かしてのか?
分からないんだ
Under the iron bridge we kissed
And although I ended up with sore lips
It just wasn't like the old days anymore
No, it wasn't like those days
Am I still ill ?
Oh ...
Am I still ill ?
Oh ...
鉄橋の下、僕達はキスをした
でも結局、唇がヒリヒリした
もうあの懐かしい日々なんかじゃないんだね
そう、もうあの頃みたいではないんだよね
僕はまだ病んでるのかな?
僕はまだ病んでるのかな?
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このうなだれた十代の少年のジャケットもセンス良いなぁ...なんて思います。
モリッシーは名詩人です。
また、ジョニー・マーのギターは細かいフレーズセンスが素晴らしい!
というわけで、スミスまとめ聴きしてます。カッコいいなぁ。
帰りの電車でこの曲を聴いて、ボーっと夜空を眺めていました。
あまりにも美しく、ドラマティックな名曲。
僕らは山腹に家を建てている
そこは雲の上、空のとなり
この骨折り仕事が終わったらお星様が隣人だ
僕らは星たちといっしょに宇宙で暮らすんだよ
コンクリートだとか漆喰や木材は使わない
そんなものは新しいお隣さんの品位を汚すだけ
モルタルは歳月を経て、手入れを怠れば崩れ去る
僕らは愛と尊敬の土台の上にわが家を築くんだ
そして家が建ったらアンドロメダ・ハイツと呼ぼう

もう"好き"とか"嫌い"では片づけられない音楽。
心に訴えかけてくる、死ぬまで訴えかけられるであろう音楽。
特に「There Is a Light That Never Goes Out」は何か神懸っているようなものを感じます。
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Take me out tonight
Where there's music and there's people
And they're young and alive
何処かへ連れ出してくれ、音楽が鳴り響き人々が活き活きとしている場所へ
Driving in your car
I never never want to go home
Because I haven't got one
Anymore
車で連れ出してくれ、僕は二度と家に帰りたくない、もうそんなものなんて無いに等しいのさ
(中略)And if a double-decker bus
Crashes into us
To die by your side
Is such a heavenly way to die
もしも二階建てのバスが僕たちに突っ込んできても、それはもしかして一番幸せな死に方かもしれないよ
And if a ten-ton truck
Kills the both of us
To die by your side
Well, the pleasure - the privilege is mine
だって10tトラックが突っ込んできても、君の傍で死ねるなら、それはそれで良いからね
There is a light and it never goes out
"決して消えない光がそこにある"
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適当にかい摘まんでオリジナルに訳すとこんな感じだと思います。
深く沈んでいる時に聴くと、まるで自分がこの曲の主人公に感じてしまうことも多々あったり。
ロック史上に残る大名曲。
輸入盤なら1,000円しないので、買ってみて自分の都合の良いように訳して聴いてみてほしいです。

'82年のレコードですが、全然古臭くない音で大満足。
ドナルド・フェイゲン好きな方なら絶対気に入るはずです。
「No Such Luck」が特にお気に入りで、フェイゲンの『The Nightfly』っぽい。
よく考えたら80年代のAORってまだまだ全然聴けてないな...と。
ようやくボズ・スギャッグスをアナログで聴き始めたレベル。
絶対好きなジャンルなのにな...
しかし、高田馬場ユニオンは大量プレスされた盤とはいえ、US-ORIGINALを¥100で売ってくれるのが本当にありがたい。これと一緒にパトリック・シモンズとパワー・ステーションも¥100だった(笑)。
相変わらず安レコハンターへの道をひた走っており、今日は土曜日ということでレコハン。
午前中に池袋で2枚、午後に中野で3枚。それでも合計¥3,000いってないって云う(笑)。
まずは、プリファブ・スプラウトの1stが¥340。勿論CDで所有してますが、アナログで聴きたくなりました。

こうやって、じっくりと作品に向きあうと、パディ・マクアルーンの天才っぷりをまじまじと感じます。
また、パディに隠れがちですがバックの堅実なプレイも聴き所だな...と。
いやぁ、スミスに通じる爽やかな深さ。実にカッコいいです。
ジャケット、よく見たらパディの顔(?)なんですね。デカいジャケで見てようやく気付いた(笑)。